外国人と英語で話をしたとき「単語が思い出せなくて上手く話ができなかった!」と、悔しい思いを経験する人は多いです。

英会話において語彙力は必須です。語彙を多く知っていれば単語を並べるだけでも、外国人に何とか自分の意思を伝えることができるからです。

一方、実際の会話では「この言い方は文法的に正しいだろうか?」などと考えている余裕はありません。たとえ文法的に間違えていたとしても、語彙力さえあれば最低限の会話は成立します。

ただ、外国人と問題なくコミュニケーションができる英語感覚を磨くには、文法のルールとそれにふさわしい単語を意識して英会話のトレーニングをすることが大切です。

そうしたとき、時間や場所に柔軟に対応でき、マンツーマンの会話ができるオンライン英会話よるトレーニングが効果的です。そこで、オンライン英会話を利用した実践的な語彙と文法の学習法を解説します。

英語の語彙力について

外国人と英語でスムーズなコミュニケーションを行うには、様々な場面において状況と文脈に合った語彙や表現を使いこなすことが必要です。

ところが、外国人との話の途中で言いたい単語が浮かんでこなくて会話が中断してしまうことがあります。その原因は単語の意味は知っていたとしても、自由に口から出てくるまでは使いこなしていないからです。

運用語彙と認識語彙

例えば以下は、私がオンライン英会話の講師とのフリートークのレッスンで、単語が思い出せないため言葉に詰まってしまったときの会話です。

Tutor: How do you get your office? Do you commute by your car?

講師: オフィスへはどうやって行きますか? 車で通勤していますか?


Learner:  I go there by subway or train. I don’t commute by car, because the public transportation in Tokyo is so developed, and ………

受講者: 地下鉄や電車で行きますよ。車では通勤しません。東京の公共交通機関はとても発達していて、そして………


Tutor: And what?

講師: そして何ですか?

このとき私は「東京の公共交通機関はとても発達していて、そして………効率がよい」と言いたかったのですが、「efficient(効率がよい)」という単語をどうしても思い出せませんでした。

また以下は私の体験談ですが、会社のオフィスパーティー(以下の画像)で、言いたい単語がどうしても浮かんでこなくて話が途切れてしまいました。

Anders: How is the progress of contract renewal?

アンダース: 契約更改の進捗状況はどうですか?


Yamada: Well, I am trying to propose ocean rate increase by $4.00 to my client, but I am in trouble with the person in charge of traffic. He is very difficult.

山田: そうですね。私は、顧客に4ドルの海上レートの値上げを提案しているところですが、トラッフィクの担当ともめています。彼はとても気難しいのです。


Anders: Can you find any solution?

アンダース: 解決方法はありますか?


Yamada: I want to break the ice anyway. I will visit the client over and over, and …..

山田: とにかく糸口が欲しいですね。何回も顧客を訪問して、そして…….

このオフィスパーティーの場では、「何回も顧客を訪問して.、そして……彼を説得するつもりです」と言うつもりでしたが、「persuade(説得する)」という単語がどうしても思い浮かばなかったのです。

これらの会話は、語彙は知っているのに使いこなすことができなかった例です。外国人との会話で沈黙してしまうと、せっかくよい雰囲気で続いていた会話が中断してしまいます。

実際の会話で自由に使うことができる語彙を「運用語彙」といいます。一方、英文を読んだり英語を聞いたりしたとき意味は理解できるが、会話では使うことができない語彙を「認識語彙」と言います。

そこでスピーキング力を高めるには、運用語彙を増やすことが必須です。

オンライン英会話を利用して語彙と文法の学習をする

オンライン英会話は、英会話力を高めるためのツールです。語彙や文法の学習に特化しているものではありませんが、講師とのマンツーマンのレッスンを通して、語彙や文法の学習を効果的に進めることができます。

講師との会話によりアウトプット量を多くすることが、実際に使える運用語彙を覚えるベストの方法です。

オンライン英会話による初心者の「おすすめの文法学習法」

ただ中学生レベルの英語ですら自信のない「超初心者」の人は、いきなりマンツーマンのオンライン英会話を受講する前に、一通り中学の教科書などに目を通してから受講されることをおすすめします。

例えば、下の写真のような市販の中学生用の参考書を購入して、オンライン英会話を受講する前に基本的な文法の学習をしておきましょう。

オンライン英会話は、あくまでも英会話を鍛えるツールです。オンライン英会話では、文法を理屈ではなく会話の中で使いこなすように意識してください。文法は講師との実践的な会話を通して学ぶようにしましょう。

例えば講師は受講者が文法を間違えていたときは、以下のようにレッスン中にスカイプのチャットボックスで指摘してくれます。

講師との会話では、文法を気にして話をする必要はありません。そのとき、このような小さな文法のミス(この場合はlotlotsに訂正する)を度々犯します。

これらのミスをするたびに修正していけばいいです。そうすることで、文法ルールが自然に身に付いてきます。

レッスンの後に復習するべき

また、フィードバック機能のあるオンライン英会話では、レッスンの終了後に講師からレッスンについてのコメント(以下の画像)あります。必ず講師のレポートを復習しましょう。例えば上述のレッスンレポートは、以下のようなものです。

講師は、レッスンについて以下のようにコメントしています。

  • 語彙(Vocabulary): あなたは文脈にあった単語や表現を使うことができました。
  • 文法(Grammar): 文中のように正しい文法に訂正する
  • 発音(Pronunciation): あなたは全ての単語を正しく発音することができました。

このように、レッスンのたびに復習して、必要な語彙力や文法力をつけていきましょう。

また、会話をスマートフォンなどで録音してレッスンの後で聞いてみるといいです。後で振り返ると、自分が話している文法や単語の間違いに気がつきます。

間違えた文法や単語は、復習により記憶に定着します。また、録音すれば発音もチェックすることができます。

語彙は英文フレーズの中で覚えるのが効果的

語彙は、実際に講師とのレッスンで学習した英文フレーズから覚えるのが効果的です。

そうすることで、語彙がフレーズ内でどのような使われ方をしているかを理解でき、記憶に定着しやすくなります。また、フレーズをそのまま覚えれば会話の表現として使うことができます。

例えば以下は、講師とのフリートークでの会話です。この会話のキーワードは「creativity(創造性)」です。

Tutor: What is creativity? What is something creative that you have done?

講師: 創造性とは何ですか?あなたはどんなクリエイティブなことをしましたか?


Learner: Well, I think it’s about trying to do something new. I planned global meeting and implemented it in Tokyo.

受講者: まあ、何か新しいことをやろうとすることだと思います。私はグローバル会議を計画して実行しました。


Tutor: All right , can you tell me English words that describe the word creativity?

講師: では、 創造性を表わす英単語を言ってください。


Learner: Well, idea, art, constructive, informative, productive….

受講者: え~、アイデア、芸術、建設的な、有益な、生産的な….

このキーワードの使い、以下のようないくつかの例文を作ってみましょう。

  • Team leaders always need creativity in business. チームリーダーは常に創造性を必要とします。
  • Let’s have a creative meeting. クリエイティブな会議をしましょう。
  • What is a creative business you would like to start?  どんなクリエイティブなビジネスを始めたいのですか?

これらの作成したフレーズを音読して語彙と英語表現を覚えるといいです。

レッスン外の多読と多聴で認識語彙を増やすべき

さらに、レッスン外で多読と多聴をして「認識語彙」を増やしましょう。

私たちが英語の語彙を使えるようになるプロセスは、小さな子供が言葉を聞いて意味を理解し話し始めるときと同じです。

私たちは最初に、英語を読んだり聞いたりして語彙の意味を理解します。次に、その語彙を会話で使えるようになっていきます。

そこで、まず理解できる語彙(認識語彙)を増やしていくことが大切です。認識語彙はアウトプットのトレーニングにより使える語彙(運用語彙)変化していきます。

そのためには、レッスン外でも多読多聴を心がけて認識語彙を増やしていきましょう。読み聞きする英語のジャンルは、あなたの英語のレベルに合った興味のあるものを選ぶといいです。

例えば国内ニュースであれば、NHK WORLD JAPN  はわかりやすいです。日本国内の身近なニュースが多いので内容が事前に把握できます。また、NHK WORLD JAPN  アプリでは興味や関心の高い記事を聴くことができます。

以下の画像は、NHK WORLD JAPN  の天気のニュースです。天気のニュースは生活に身近な話題で理解しやすいため、認識語彙を増やすにはよい題材です。

南から日本の内地に接近している熱帯低気圧は、日本中に大雨をもたらす可能性があります。

日本の気象庁によると、暖かい湿った空気が国の前面に向かい流れ込んできたため、四国の西部方面の島に雨雲が発達しました。

ここでのキーワードは、黄色のマーカー部分「A tropical depression (熱帯低気圧)」と「Japan’s Metrological Agency(日本の気象庁)」の気象に関する用語です。

文法を意識し英文フレーズを作成して音読する

さらに、多読多聴によって覚えた認識語彙を使い、さらには文法を理解したうえで英文フレーズを作成して、オンライン英会話のレッスンで実際に使ってみましょう。

例えば上述の天気の記事の中の語彙を用いて、以下のようなフレーズを作成します。そして、このフレーズを使い講師と会話をしてみましょう。

Learner: According to Japan’s Metrological Agency, a tropical depression will approach to Kyushu island tomorrow morning.

日本の気象庁によると、熱帯低気圧が明日の朝に九州に接近するようです。


Tutor: Oh, is it a powerful tropical storm?

講師: それは、大きな熱帯暴風雨ですか?


Learner: Yes, heavy rain is expected over Kyushu region.

受講者: そうですね。九州地方では大雨が予想されます。

天気の話は入りやすい話題なので、レッスンの初めに雑談として話すといいです。また、慣れないうちはフレーズが書かれた英文ノートを用意してもいいです。

覚えた認識語彙を使い、文法を意識しながら講師との会話で実際に声を出すことで、語彙・文法が記憶に定着し、会話で自由に使える運用語彙に変わっていきます。

あなたが忙しいビジネスパーソンであっても、このような音読のトレーニングの時間をオンライン英会話は提供してくれます。

まとめ

実際の会話で自由に使うことができる運用語彙を増やして、スピーキング力を高めるトレーニングをしましょう。また文法は、講師との実践的な会話を通して学習するといいです。

語彙は、実際に講師とのレッスンで学習した英文フレーズから覚えるのが効果的です。さらに、レッスン外で多読と多聴をして認識語彙を増やしましょう。

実際に認識語彙を使い講師と会話することで、語彙が記憶に定着し自由に使える運用語彙に変わっていきます。

このように、オンライン英会話を利用して語彙力や文法力を高めていけば、外国人と問題なくコミュニケーションができる英語感覚が磨かれていきます。