オンライン英会話では、一般的にスピーキングの学習が中心になります。ただ、特にビジネスの場などで必要とされるのは、リーディング(読む)、リスニング(聴く)、スピーキング(話す)、ライティング(書く)の英語4技能のバランスがとれた実践的な英語力です。

例えば、英文メールや報告書の作成、英語会議への参加、英語プレゼンなどに必要な4技能が即戦力として求められます。また、TOEICや英検などの資格試験を視野に入れて学習する場合も、4技能の英語力が必要です。

そうしたときオンライン英会話を上手く活用すれば、スピーキングの上達だけでなく、英語の4技能をバランスよく学ぶことができます。また、オンライン英会話であれば、英語スクールに通うことに比べて、手ごろな費用で場所や時間が自由に選択できるメリットがあります。

そこで、オンライン英会話を活用して英語の4技能を効果的に学習する方法について、私の経験を含めて解説していきます。

教材を利用して英語4技能を効果的に学習する

オンライン英会話の受講スタイルには、オンライン英会話が提供している教材を使用するレッスンと、教材を使用しないで講師と自由に会話をするフリートークがあります。

そうしたとき、オンライン英会話の教材を上手く活用すれば、英語の4技能をバランスよく高めていくことができます。オンライン英会話では、デイリーニュース、日常英会話、ビジネス英会話など、あなたの目的や英語レベルに合わせて様々な教材を用意しています。

あなたは教材の中から、自分とって関連性の高いものや興味のあるものを選ぶことができます。例えばあなたがビジネスパーソンであれば、デイリーニュースやビジネス英会話の教材を使って、自分の業務に関連した実践的な語彙やフレーズを学習することができます。

ただリーディング学習を考えたとき、ある一定量の英文を含んでいる教材を選んだ方が効果的です。そうしたときあなたはオンライン英会話のニュース教材から、英文量の多いバラエティーに富んだニュース記事を見つけることができます。

また多くのニュース教材には、以下のようにリーディング、リスニング、スピーキングを学習ができるプログラムが組まれています。

  • 記事にあるキーワード(語彙)の学習
  • 記事のリーディング(リーディングの学習)
  • 記事の内容について文中にある質問に答える(リスニングの学習)
  • 講師と記事についてディスカッションをする(スピーキングの学習)

では、オンライン英会話の中から、私が受講したDMM英会話を例にあげて、以下に解説していきます。

以下は、DMM英会話が提供しているデイリーニュースですが、この中から自分の興味のある記事を選択します。例えば、「Most Americans Want to Continue Working from Home(米国人の大多数は在宅勤務をこのまま続けたい)」(赤枠)の記事を選択して、この記事についてレッスンを始めていきます。

実際に記事をもとに講師とのマンツーマンのレッスンを通して、4技能を総合的に高めていくプログラムを進めていくことができます。

リーディングの向上ではキーワードを覚え、英文を語順通りに理解する

まず、記事にでてくるキーワード(語彙)を確認して、キーワードを含む例文を音読します。そうすることで、キーワードがあなたの記憶に定着していきます。語彙力を強化することは、英語の4技能を総合的に高めるために必須のプロセスです。

例えば、以下の赤枠は記事のキーワードの一部です。キーワードをしっかり押さえておけば、本文全体の意味を把握しやすくなります。

次に、あなたがこの記事の本文を音読していきます。そのとき、英語の文章を語順通りに理解しながら音読することにチャレンジしてみましょう。

以下は、記事本文の最初の2つのパラグラフです。翻訳スイッチの切り替えで、本文の日本語訳を表示することができます。また、パラグラフには、音読した2つのキーワード(赤枠)が含まれています。

英文を語順通りに理解することで、英文を読む速度が向上し、英語の語調からニュアンスを感じとるセンスが身に付いてきます。そうすることで、あなたのリーディングスキル(読解力)は加速的に向上していきます。

講師との実践的な練習でリスニングが伸びる

さらに、英文を頭から理解することができて読む速度が向上すれば、外国人の話すスピードに対し、あなたの理解が追いついていけます。その結果、同時にリスニングも伸びていきます。このようにして、リーディングとリスニングの相乗効果が生まれます。

さらに、リスニングの練習として記事を講師に読んでもらうようリクエストをして、記事についての自分の理解度をチェックするといいです。

例えば、「I would like to improve my listening skill through this article. Could you please read the article? I will try to listen it without looking at the article.(この記事でリスニングスキルを向上させたいです。記事を読んでいただけますか?記事を見ないで聴き取ってみます)」と講師にリクエストしましょう。

また、教材には記事の理解度をチェックするための質問が用意されています。あなたは講師の音読する英語を聴き取り、質問に答えることで、記事の理解度をチェックすることができます。

なお、リスニングを鍛えるための材料は、オンライン英会話以外にいくらであります。例えば、テレビやインターネットの英語ニュースや英語番組などです。

ただ、オンライン英会話であれば、講師とマンツーマンでレッスンができるため、一人で学習するより実践的なリスニング練習ができます。そのとき、以下のポイントを心がけて、オンライン英会話をリスニング練習に活用しましょう。

  • 会話のスピードに慣れるため、講師にナチュラルスピードで話してもらう
  • 聴き取れない箇所は講師に遠慮なく聞く(チャットボックスを利用する)
  • レッスンを録音し復習する
  • 国籍の異なる様々な講師からレッスンを受け発音やアクセントに慣れる

また、リスニング向上の学習法については、私の別の記事「オンライン英会話を活用したリスニング向上の学習法」に詳しく解説していますので、参考にしてください。

講師とディスカッションをしてスピーキングを向上させる

続いて、講師と記事についてディスカッションを行います。このときあなたは、記事の内容を十分に理解していないと、講師とのディスカッションが思うようにできません。

また記事の内容について、どんなことを話し合ったらよいのか、教材に質問形式で示されています。例えば、前述の記事「Most Americans Want to Continue Working from Home(米国人の大多数は在宅勤務をこのまま続けたい)」には、教材記事内の質問として1~10までありました。あなたは講師とそれぞれの質問について議論をしていきます。

例えば、私と講師とのディスカッションは、以下のような感じでした。

Tutor: Do you have the option to work from home? If so, how often do you do it? If not, would you like to?

講師: あなたには、自宅で勤務するという選択肢が与えられていますか。それなら、どれほどの頻度でそうしますか。そうでないなら、そうしたいですか?


Learner: Yes, I do. I have been doing remote work from home since March. If possible, I would like to work at home about twice a week.

私: はい、与えられています。私は3月から在宅勤務をしています。できたら、週に2回程度は在宅勤務をしたいですね。

このように、あなたは講師とのディスカッションにおいて、現時点での語彙力や表現力を用いて、何とか自分の考えを英語で表現しようとします。

もちろん、誰でも初めのうちはスムーズには答えられません。しかし、何度も講師とディスカッションをしていくうちに、あなたの表現のレパートリーが増え、スピーキング力は飛躍的に向上していきます。また、自分の意見を論理的に組み立て、言いたいことを英語で表現できるようになっていきます。

ライティング学習は、講師に添削を頼むといい

ただ残念ながらライティング学習については、ニュース教材のプログラムにはありません。しかしオンライン英会話では、レッスンを工夫することでライティングも学ぶことができます。

具体的には、講師にあなたの作成した英作文を添削してもらうといいです。例えば、デイリーニュースの記事のキーワードを使って英文を作成し、それを講師に添削してもらいましょう。

その際、レッスン前に「I want to study English writing. So, I have made an English composition by using the Daily News keyword. I will send it to you in the chat box.  Please check and correct my English?(英作文を勉強したいです。そこで、デイリーニュースのキーワードを使って英作文を作りました。チャットボックスで送ります。添削お願いできますか?)」と、講師にリクエストしてみましょう。

オンライン英会話が提供している教材に関するレッスンであれば、講師はあなたのリクエストに応じてくれます。そのとき、語彙や文法のミスがあれば指摘してもらい、さらに、講師から英文にふさわしい表現や自然な表現を提案してもらいましょう。

また講師によっては、ライティングをレッスンに組み込んでいる場合もあります。例えば、私がDMM英会話のインド人の講師(下の写真)からレッスンを受けていたとき、講師は私に、レッスン終了時に必ず英作文の宿題を与えました。

Tutor:  I will give you homework. Please make your English composition by using Daily News keyword. Then, please send it in the chat box before the next lesson. I will check and correct it.

講師: デイリーニュースのキーワードを使って英作文をつくってください。次のレッスンの前までにチャットボックスで送ってください。添削します。


Learner: Thank you. I will send you my English composition in the chat box. Please check it.

私: ありがとうございます。チャットボックスで英作文を送ります。添削お願いします。

以下の画像は、私が講師にチャットボックスで送った英作文です。

このとき、キーワードの”Original”を使い(赤下線)2つの英作文をつくりました。すると、講師は以下の画像のように私の英文を添削してくれました。

緑下線が講師が訂正し追加した箇所です。必要な個所に定冠詞の”The”を追記され、文章にふさわしい語彙に訂正されています。彼は教え方の上手な熱心な講師でした。

なお、オンライン英会話によっては、講師の質にバラつきがあることがあります。よい講師の選定はレッスンを受けるうえで重要です。講師の選び方については、私の別の記事「オンライン英会話で学習効果を最大にする講師の選び方」を参考にしてください。

4技能を学習するのに適したオンライン英会話は?

オンライン英会話で教材を活用すれば、英語の4技能をバランスよく学ぶことが可能です。そのとき、前述のようにライティング添削に上手く対応してくれるよい講師を選択しましょう。

またオンライン英会話の中には、通常のレッスンの他に、4技能を学習できるツールを提供しているスクールや、ライティング添削がレッスンにプログラムされていて、4技能の学習に適したスクールもあります。

4技能を学習できるツールを利用する

例えば、DMM英会話の会員は「iknow」という英語学習ツールが無料で使用できます。これにより、オンライン英会話のレッスンの他に「読み、聴く、話す、書く」を総合的に学習することができます。

具体的には、ikowを使い語彙や英文を音読し、ネイティブスピーカーの発音を聴き、英文を書きます。そうすることで、語彙やセンテンスが記憶に定着していきます。そして、実践に使える生きた英語を身に付けることができます。

また、アプリをダウンロードしてスマホやタブレットからでも学習できるので、通勤や通学時間など、すきま時間を利用して学習することも可能です。

私もこのツールを使用しましたが、デイリーニュースのキーワードに連結しているため、レッスンの予習や復習が通勤時間を利用してできました。とても便利で機能的なツールと実感しています。

ライティング添削があるオンライン英会話は?

なおオンライン英会話で、英作文を講師が添削してメールで返信するサービスを行っているのは、 マイチューター、EFイングリシュライブ、ベストティーチャーなどのスクールです。

例えばマイチューターは、スクールが用意したTOEFLなどの試験問題の解答を添削してくれます。また、ビジネスレターやエッセイなどの添削も最高500単語まで可能です。EFイングリッシュもネイティブ講師がライティング添削をしてくれます。

ベストティーチャーはレッスンのプロセスにおいて、ライティング添削がプログラムされています。私はベストティーチャーの「通常コース」を受講してみました。レッスンは対話形式で、以下のような流れで進んでいきます。

  1. 英語を使いたい場面を選択する
  2. 英作文を講師へ送り、講師が添削して返信する
  3. ライティング添削を復習、リーディングとリスニングのトレーニングを行う
  4. スピーキングのトレーニングを行う

まず、オンライン上で英語を使いたい場面を選びます。例えば、自己紹介、趣味、英文メール、プレゼンなどで、対話形式の英作文を作成します。次にすべての対話が終了してから、あなたが作成した英作文を講師が添削して返信してきます。

このとき私は、自己紹介の場面を選択しました。以下は、アメリカ人講師の質問に対し、私が作成した英作文の一部です。

講師: もう慣れてしまったようですが、在宅勤務で直面していて課題がありますか?自宅でどうやって解決できますか?

私: ずっと家にいるのは退屈でストレスを感じます。そこで、妻と近くの公園へ行きます。公園を散策するのは楽しいです。私は免疫力を高めたいです。

こうした対話を5度繰り返し、すべての対話が終了した後、講師は私の英作文を以下のように添削し、返信してきました。また、添削の説明を1~3に添えています。

  1. 2番目のセンテンスを理由と結果を示す”so”で始めるとき、2つのセンテンスを組み合わせてください。
  2. 初めて出てきた非特定名詞には、”a”を使ってください。
  3. すでに話題にあがった特定名詞には、”the”を使ってください。

また、講師が添削した英作文はPDFでダウンロードできます。さらに、音声で講師の発音を聴くことができ、リスニングの練習ができます。

次に、作成した英作文をもとに、講師とスピーキングレッスンを行います。終了すると、講師からスピーキングについてのコメントと成績を送ってきます。

このようにベストティーチャーでは、特徴ある学習プロセスによって、4技能を効率的に学ぶことができます。

今まで述べてきたように、英語4技能の学習する方法は、各オンライン英会話の学習システムやプロセスによりそれぞれ異なります。ただ、どんな方法であっても、オンライン英会話で学習を継続していけば、4技能をバランスよく上達させることができます。

まとめ

オンライン英会話は、スピーキングを鍛えるための最適なツールです。ただ実践の場面では、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングのバランスのとれた4技能が即戦力として求められます。

そこで、オンライン英会話が提供している教材を活用して4技能を高めてみましょう。そのとき、ニュース教材など一定量の英文を含んでいるものを選ぶといいです。ただ、ライティングの学習については、あなたが作成した英作文を添削してもらうよう講師にリクエストしてみましょう。

また、オンライン英会話によっては、レッスンの他に4技能を高めるためのツールが使えます。さらにライティング添削を学習のプログラムに取り入れているスクールもあります。

このように、4技能を高める学習の方法は色々ありますが、オンライン英会話を活用し英会話学習を継続さえすれば、あなたの英語4技能は確実に向上していきます。