外国人から英語で質問されたとき、自分の考えを英語で表現できなくて歯がゆい思いをする人は多いです。そうしたとき、オンライン英会話で英会話力を徹底的に鍛えることができるトレーニング方法があります。

それはカランメッソドとよばれています。英語の質問を日本語に置き換えることなく、英語のまま瞬時に答える癖をつけるトレーニング法です。「通常の4倍の速さで英会話が習得できる」のがカランメソッドのうたい文句です。

オンライン英会話の中には、カランメソッドに対応可能な講師が在籍しているスクールがあります。そこで、カランメソッドとは具体的にはどんな学習法なのか、またカランメソッドの効果、メリット・デメリットついて解説していきます。

カランメソッドの繰り返しの学習方とは?

イギリス、オックスフォードにあるカランスクールは、ロンドン最大規模です。英語スクールで学生は常時1600名ほど在籍しているとされています。

カランメソッドとは、反復練習を徹底的に繰り返すことで英会話スキルを鍛える手法になります。講師の早口の質問に対して、受講者は瞬時に質問の回答を強制されることにより「英語脳」を形成していく集中型特訓法です。

カランメソッド受講者の反復練習を簡単に述べると、以下のような感じです。

まず、講師はあなたに通常より早いスピードで質問をしてきます。あなたはその講師の質問に瞬時に回答することを余儀なくされます。あなたの回答が正しければ、講師はすぐに次の質問をしてきます。

このような、講師の絶え間のない質問に対してあなたは次々と回答を続けていく流れを繰り返します。あなたが回答を間違えたときは、講師は正しい回答をするようにサポートしてくれます。

私は、オンライン英会話QQEnglishでカランメソッドのカリキュラムを受けたとき、「カランメソッドは英会話スキルの向上にどんな効果があるか」を講師に聞いてみました。以下はそのときの様子です。

Learner: I want to express myself in English right after any question from native speakers. Can you tell me how effective it is to improve English speaking skill by taking a lesson of Callan method?

私: ネイティブスピーカーのどんな質問でもすぐに英語で表現したいのですが。カランメソッドのレッスンを受けることで、英会話スキルの向上にどれほど効果的があるか教えてください。


Tutor: It allows you to response on the question in English without thinking of your own language. So, in speaking, some students are having a difficulty to express their idea in English because they think first what the translation is Japanese. But, Callen method doesn’t give you a chance to think in Japanese.

講師: あなた自身の言語で考えなくても、英語で質問に答えることを可能にしますよ。まず生徒は日本語に翻訳してしまうため、自分の考えを英語で表現するのが難しくなるのです。でも、カランメゾットは日本語で考える余裕を与えてくれません。

講師のコメントのように、受講者は講師の質問に対して瞬時の回答が求められるため、英語の質問を英語のまま考え、英語で答える思考プロセスが身に付いていきます。このようにして、カランメソッドにより無意識のうちに英語で反射的に返答できる英語脳が鍛えられていきます。

講師は早口で質問を2回繰り返し、受講者はテンポよく答える

具体的には、カランメッソドの反復練習は以下のような感じです。

まず、講師は受講者に早口で質問を2回繰り返します。2回繰り返されるため、一度聞き漏らしても2度目で正しく理解することが可能です。

このとき、講師は回答の冒頭部分だけを伝えます。それは、受講者に瞬時の回答を促すためです。また、学習時間の効率のよさやリスポンスの早さを重視しているからです。

例えば、講師は画像の「赤枠」について質問したとき、受講者は瞬時に回答せざるを得ない状況に追い込まれます。講師がすぐに次の質問をしてくるからです。

具体的には、以下のようになります。

<肯定形>

Tutor(講師): Is this a man? Is this a man? Yes, it’s a…..

Learner(あなた): Yes, it’s a man.

上記のように、講師は赤枠の人を示して「Is this a man?」と、質問を2回繰り返します。続いてあなたの回答を促すために「Yes, it’s…」と、回答の冒頭部分を伝えます。あなたは、瞬時に「Yes, it’s a man」とフルセンテンスで正解を答えます。

このとき、受講者は反射的にテンポよく答えることが求められます。また、受講者は講師が回答の冒頭部分を話し始めるのを待つことなく、講師と同時に答えようと心がけることが大切です。

上の例文はごく短いセンテンスなため、あなたは質問を理解し、瞬時に回答することができます。ただ、講師は早口で質問してくるため、少し長いセンテンスになると回答に戸惑ったり詰まったりすることがあります。

そのため、受講者は常に高い集中力を求められ、スピ-キング力だけでなくリスニング力が大いに鍛えらます。

また、受講者は反射的に答えようとすると、語彙・文法や発音について間違ってしまうことがあります。ただ心配はいりません。受講者の回答に文法や発音の間違いがあれば、講師がその場で指摘・修正してくれます。そうして、文法や発音など受講者の正しい理解が深められていきます。

質問にはフルセンテンスで答える

上の例文のように、質問の回答は文章を省略しないで、フルセンテンスで答えるのがカランメソッドのルールです。

フルセンテンスで答える理由は、文章をよく理解してスムーズな回答ができるように訓練するためです。そのことにより、正しい文法や語彙が身に付いていきます。

例えば、講師から「Is this a man?(これは男性ですか?)」の質問に対して、受講者は「Yes, it is」ではなくて「Yes, it’s a man」とフルセンテンスで答えることを求められます。また回答が否定形の場合は、「No, it isn’t a woman. It’s a man」のように、正解の回答まで求められます。

受講者は講師のサポ-トを受けながら、質問に対する回答を正しい語彙、文法や発音をフルセンテンスで言えるようになるまで同じセンテンスを繰り返します。

  • 回答は短縮形(Contraction)が求められる

また、「it’s」や「isn’t」のように質問の回答は全て短縮形(Contraction)を求められます。例えば、「You do not」ではなくて、「You don’t」と回答します。実際の英会話においては、短縮形で話すのが自然だからです。

一方、短縮形は一つの音に聞こえてしまうので、意外と聴き取りや発音が難しく感じることがあります。そうしたとき、カランメソッドで訓練することにより、自然なネイティブの発音を聴き取りやすくなります。

カランメソッドのテキストは12ステージまである

なお、カランメソッドにはテキスト(公式教材)があります。テキストは「ステージ1からステージ12」まで12段階まであり、ステージが上がるにつれて難易度も上がっていきます。

例えばステージ1は、以下の画像のようにレッスン1~9まであり59ページで構成されています。

一方、ロンドンのカラン本部がカランメソッド学習者の学習時間の平均を集計したところ、ステージ12まで終了するために要した時間は約160時間とのことでした。

そうであれば、個々の英語レベルにもよりますが、オンライン英会話のレッスン時間、25分間を毎日続けたとしても、全てを終了するまでに1年以上かかる計算になります。

このように、カランメソッドによりあなたの脳に英語回路が形成されるまでには、ある程度の時間を要します。

なおカランメソッドのテキストは、別途購入することになります。以下は、オンライン英会話QQEnglishの例ですが、電子版テキストと製本版テキストがあり電子版のほうが料金は安く、手元にも早く届きます。

また、電子版であればアプリをダウンロードして音声を聞くことができます。スマートフォンで通勤時などの空き時間を利用して復習用に使うと便利です。

カランメソッドのレッスン中はテキストを使用しない、復習が大切

一方、カランメソッドのレッスン中はテキストを使いません。カランメソッドは視覚に頼らず耳で聞いた英語を理解し、質問に答える訓練だからです。テキストを使うのは、不定期に実施するリーディング練習のときだけです。

また、反射力や瞬発力を訓練するため、予習をする必要はありません。ただ、レッスン終了後にしっかり復習をしましょう。復習において、レッスンで聴いた文字をテキストで確認できます。

復習では、質問文と回答文についてテキストを見なくてもスラスラ言えるようになるまで音読を繰り返すといいです。

  • カランメソッド学習の流れ

また、カランメソッドは反復の学習法で構成されているため、レッスンは、まず前回のレッスンで学習した部分の復習から開始されます。その際、ステージの段階と個々の学習の進捗状況によって異なりますが、レッスンの40~50%は復習の時間に割り当てられます。

さらに復習の一環として、リーディングとディクテーションが学習の進捗状況をみながら不定期に実施されます。

復習の終了後、次のレッスンで学習する新出単語のリスニング練習と、講師の質問に受講者が答える反復練習が始まります。

そして一つのステージが終了すると、そのステージの総復習を行います。このような学習のプロセスで、ステージ1からステージ12まで進んでいきます。

なお、受講者はカランメソッドのレッスン中に講師と雑談をする時間は殆どありません。カランメソッドの講師は、スピード感をもって効率よくレッスンを進めていくことを重視しているからです。

カランメソッドのメリットとデメリット

一方、私はカランメソッドを初めて受けたとき、講師の高速な質問の連続に驚きました。同時に、カランメソッドの学習法に新鮮さを感じました。カランメソッドは、英会話力を徹底的に鍛え、伸ばすための効果的な方法といえます。

ただ、どんなに良いと思えるものであっても万能ではありません。デメリットと思える部分も存在します。そこで、カランメソッドの「メリットとデメリット」を以下にまとめてみました。

カランメソッドのメリットは英会話の瞬発力を伸ばすこと

カランメソッドは聴いた英語を母国語に翻訳しないで理解し、反射的に答えるトレーニングを繰り返します。その結果、英会話の瞬発力を飛躍的に伸ばすことができます。

また、講師の早口な英語を聴き取ることに集中することで、リスニング力も向上させることができます。

さらに、講師と受講者の絶え間のない質問と回答の流れが続くことから、圧倒的な量の英語を聴いて話すことができます。そうすることで、英語脳が自然に形成されていきます。

それに加え、トレーニングでは常に正しい語彙、文法や発音を意識して間違えた場合は講師から指摘されます。そのため、正しい英会話が身に付いていきます。

オンライン英会話の通常のレッスンでは、講師の質問にフルセンテンスで答えることは少ないです。また、講師から細かい誤りまで指摘されることはありません。

英会話を楽しめないことがデメリットとなる

一方、反復練習を繰り返すカランメソッドは、英語で講師と会話を楽しむことができません。そのため、あなたはレッスンに楽しさを感じないかも知れません。要は、学校の授業のような感じでつまらないのです。

ただそうしたときは、カランメソッドは英会話力を鍛える訓練と割り切ってレッスンを継続してみましょう。

例えば、野球が上達するためには、素振りを繰り返すなど楽しとは思えない地道な努力が欠かせません。カランメソッドは、英会話の楽しさを期待するより訓練による成果を求める人に合っています。

<カランメソッドの初心者が挫折しないためには>

またカランメソッドは、ステージが進むにつれてセンテンスも長く複雑になってきます。そのため、英会話を始めたばかりの初心者にとっては、レッスンが少しハードです。

初心者が途中で挫折しないためには、カランメソッドを受講する前に、中学生レベルの基本的な文法や語彙はマスターしてから受講した方がいいです。

またカランメソッドは、他のレッスンと比較して受講料が少し高めです。さらに、受講料の他にカランメッソドの公式教材を購入する必要があります。

効果をより大きくする勉強法は何か

英会話を学習する人の目的の多くは、ビジネスや海外旅行など様々な実践の場において、外国人とスムーズにコミュニケーションをとれることです。

そうしたとき、私たちは単に英会話力だけでなく、実際に使える英語によるコミュニケーション力が重要になってきます。

英会話力とコミュニケーション力とは別物です。例えば、あなたに英会話力があってもコミュニケーション力がなければ、初対面の外国人にどう対処してよいかわからないでしょう。

そこで、カランメソッドで徹底的に英会話力を鍛えるのと同時に、オンライン英会話の他のレッスンなども利用して実践力も強化していきましょう。また、テレビ、インターネット、英語雑誌などでできるだけ英語に触れるように心がけましょう。

そうすることで、実際に英語を話すことが楽しくなり、カランメソドの効果を実感することができます。また、カランメソッドへのモチベーションをキープすることが可能になります。

カランメソッドを学べるオンライン英会話

そうしたとき、カランメソッドの学習に対応可能な講師がいるオンライン英会話の特徴について述べていきます。

オンライン英会話スクールの中で、ロンドンのカランスクール本校が正式に認定したスクールであれば、カランメソッドの公式な教材とアプリが使えます。また、カランメソッドの訓練を受けたクオリティー高い講師からレッスンを受けることができます。

そうしたとき、カランメソッドの正式認定校を選択するのがいいです。以下の2校は、ロンドンのカラン機構からカランメゾットを正式に認定されているオンライン英会話はです。

  • QQEnglish
  • ネイティブキャンプ

QQEnglish:日本で初めてのカランメソッド正式認定校

QQEnglishは、日本で初めてカラン本校から正式に認められた正式認定校です。QQEnglishでは、無料体験レッスンを2回受けることができます。

1回目の無料体験レッスンでは、日本人のカウンセラーが体験レッスンのガイダンスや予約システムの使い方、受講者に合った学習カリキュラムの提案などをしてくれます。

そのことは、特に初めてオンライン英会話を受ける人にとっては、嬉しいサービスです。

また、レッスンは通信環境が整っているオフィスから提供しているので、通信回線が安定しています。これは、レッスンを継続していく上で重要なポイントです。

私は、他のオンライン英会話のレッスンにおいて、通信回線が悪くてレッスンがキャンセルされたり、レッスンの途中で音声や画像が切断されたりしたトラブルを度々経験しています。

そうしたときは、せっかく予約したレッスンが無駄になり、レッスンを継続する意欲を無くしてしまいます。

また、QQEnglishは全員フィリピン人の講師を正規採用しています。そのうえ、講師には外国人に英語を教えることができる国際資格のTESOLの資格取得を義務付けています。そのため、高品質のレッスンを期待できます。

  • 月額(税別): 月8回コース 3,685円、月16回コース 6,680円、月30回コース 9,680円
  • カランコース教材(ステージ1~12): 電子版 各1,760円、製本 各2,200円

ネイティブキャンプ:多国籍の講師と会話が可能

一般のオンライン英会話では一日1レッスンが基本です。一方ネイティブキャンプは、一日のレッスンの回数は無制限で予約も不要です。

それでも受講料は月額一律、6,480円(税込み)と低価格です。また、受講者はネイティブや日本人講師をはじめ、多国籍の講師からレッスンを受けることができます。

ただ、カランメソッドのレッスンを受ける場合は予約が必要です。またカランメソッドのレッスンには、月額料金プラス1レッスン100コイン(200円)の追加購入が必要になります。

そのため、カランメソッドのレッスンを多く受けると、他のスクールに比べコスト高になる可能性があります。

しかし、通常レッスンを無制限に何回でも受けられるため、カランメソッドで学んだことを講師との会話で試すことができます。また、無料体験レッスンは7日間の中で何回でも受けることができます。

    • 月額;6,480円(税込)
    • カランメソッドの受講はコインを追加購入(1レッスン:200円)
    • カランコース教材(ステージ1~12): 電子版 各1,600円、製本 各1,800円

まとめ

カランメソッドとは、徹底的に反復練習を繰り返すことで英語脳を形成していく集中型特訓法です。

講師の早口の質問に対し、受講者はフルセンテンスと短縮形で瞬時に答えることを強制されます。そうすることで、英会話の瞬発力を伸ばすことができます。

また、間違えた場合は講師から指摘され、フルセンテンスを徹底的に反復することから、語彙や文法、発音など正しい英会話が身に付きます。

一方、カランメソッドは純粋に英会話力を強化するトレーニングです。英会話の実践力を養うには、オンライン英会話の他のレッスンを受けるなど、できるだけ多く実践的な英会話に触ることが大切です。

またカランメッソドを学習するには、カランメッソドの正式認定校のオンライン英会話を受講すれば、安心して高品質なレッスンを受けることができます。

こうしたオンライン英会話を利用し、英会話力を向上させていきましょう。